鼻尖縮小の医学

● 鼻尖の解剖学的特長と鼻尖縮小手術の要点

東洋人は、西洋人と比べ、鼻先が丸く太い傾向にあります。これは、よく団子鼻などと形容されますが、それは鼻尖の皮膚が厚く、皮下脂肪などの軟部組織も多く、加えて鼻先の左右の鼻翼軟骨が開いているためです。従って皮膚の切除は行なわないまでも、皮下軟部組織や軟骨に対するして西洋人のように修正すること、及び軟骨を削るまたは部分切除することが、鼻の頭を小さく細くする技術となります。

●鼻尖縮小は効果が僅かしか出ない?

皮膚の下の軟部組織と言っても、実は手術で切除しても決して多量には取れません。同様に軟骨もです。左右に開いた鼻翼軟骨内側脚を軟骨を縫合し、正中移動させたとしても、これも実は僅かな形状の変化しか生みません。加えて鼻の皮膚を切り取るわけではありませんから、鼻尖の皮膚独特の皮脂腺の多い厚く硬い皮膚は、まるで形状記憶合金のような、元の形を維持しようとするので、やるべきことをすべてやっても、少ししか変わらないというのが現実なのです。

●鼻尖縮小は、オープン法かクローズ法か

鼻尖 縮小術は左右の鼻の穴の中を切開するわけですが、どうしても隙間から覗いての手術になるので、慣れないうちは感が働かず、キレイに細くは出来ないものです。これに対して切開を上述の鼻の穴の中以外に鼻の穴と穴の開に加え鼻先の皮膚をガバッと持ち上げ、中を丸見えにして行なう術式を、「オープン法」と巷では呼びます。対してこの外からの切開を加えない方法は「クローズ法」と呼ばれます。 個人的見解ですが、オープン法は、中が良く見えるから初心者でも鼻尖縮小の効果を出し易い術式で、クローズ法は手術の勘所が働く人でないと効果が出し難い術式。加えて劇的に細くするような、十分過ぎる皮下での処置は、皮膚の血行を悪くしますので、これは実はクローズ法の方が皮膚壊死などの重大な合併症を起こし難い利点があるものです。 なお、オープン法の傷は後々あまり目立ちませんが、消えるわけではありませんから、見る人が見れば5年経っても分かりますし、オープン法の傷は時に拘縮により段差を生じてしまうことがあり、これになると修正は大変困難です。

●鼻尖縮小で軟骨縫合を行なうと鼻先が上がる?

この上がった感じが、ピエロの横顔の鼻を見ているようで美しくありませんから、通常は軟骨の部分切除で対応します。しかしそれだけでは、鼻先が上がった感じ自体が治らないので、部分切除で削った軟骨を鼻先のやや下目に移植する(軟骨移植)とバランスが取れるものです。

●鼻尖手術後のケア

術後早期の時、丁度良い細さだった鼻尖も術後3ヶ月も過ぎるようになると、後戻りして以前の自分の鼻に似てきたと感んじる様になる事はしばしばあります。皮下の切除された組織の修復で、結合組織が形成されたり、皮脂腺の多い硬い皮膚が形状記憶合金のように、3〜4ヶ月かかって、元の丸い鼻に戻ろうとするのです。 これに関しては、術後(抜糸後)、自宅で使う専用ギブスを就寝時のみでも毎日使う事で対応できるものです。